🐕キューの意味
キュー(Cue)という言葉はあまりなじみがないかもしれません。一番知られているのが、ビリヤードで使う棒をキューと呼ぶ事でこの単語をご存じかと思います。 動物のトレーニングで使う「キュー」とビリヤードのキューはほぼ同じ意味と思っていただいて結構です。 「棒」ではありませんよ、きっかけを作るモノと言うことです。
ビリヤードではキューを的確に使うことで、玉を自在に動かしていきます。トレーニングで出すキューはビリヤードのキューのように、様々な動物の行動のきっかけを作るのです。的確に出されたキューは、その後の動物の行動を成功に導くものなのです。
🐕キューとコマンドの違い
では、従来の古典的はトレーニングで使われている「コマンド」とはどのようにちがうのでしょうか。
キューがきっかけを作る合図なのに対して、コマンドとは行動を指示する命令なのです。つまり、キューは動物の行動に合わせて環境や状況も鑑みて、的確なタイミングで出されなくてはいけないのに対して、コマンドはハンドラーの意思だけれ出され動物に従うか否かの選択肢はありません。
🐕適切なキューとタイミング
ドッグパルクールでは、コマンドを出すことはありません。必ず犬に選択肢を与え、犬の意思で行動してもらうからです。その為、キューがコマンドになってしまわないように、行動に入る前の犬の状況をしっかり把握し、適切なタイミングでキューを出さなくてはなりません。
「乗って」「飛んで」「止まって」と数々のキューを出すことになりますが、そのキューが適切に出されているかどうかは、犬のボディーランゲージを読む、つまり犬をよく観察することで評価できます。
犬が迷っていたり、集中力がなく散漫になっていたりする場合は、正しくキューが出されていない、犬がキューを理解していない等が考えられますので、自宅でじっくりキューで行動する練習を、そしてタイミグ良くキューを出す練習をしてください。
キューが的確に出されているのに、犬が反応しない、集中できていない時は、環境の問題かもしれません。場所や時間を変えて、再度挑戦してみるといいでしょう。
キューがうまく働かない時に無理強いすると、それはコマンドに変容するかもしれません。それでキューを汚染してしまわないように気を付けてください。
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