コマンド(命令)ではなくキュー(合図)を使う
トレーニングとは行動を教える事
嫌悪刺激は一切使わない
釣り餌を使わない
犬の意思を尊重する(犬の拒否権)
1回のトレーニングは短時間で
必ず成功して終わる
1. コマンド(命令)ではなくキュー(合図)を使う
ドッグパルクールは犬主導のスポーツです。ノーズワークと同じで、ハンドラーは犬の力を引き出し伸ばすサポーターの役割をします。
そのため、犬に命令をして特定の行動をやらせることはありません。スムーズな動きや新しいチャレンジができるように、合図を出して行動を促すのがハンドラーの役目となります。
2. トレーニングとは行動を教える事
トレーニングするにあたって忘れてはいけないのが、トレーニングとは行動を教える事であって、行動を制御するのが目的ではない事です。危険を回避するのも、どの行動でそれができるかを考え見つけ出すのがパルクールのチャレンジであり、行動を制限するネガティブな訓練は含まれません。
3. 嫌悪刺激は一切使わない
体罰はもちろんの事、精神的に嫌悪を与えるのもここでは禁止されています。必ず前向きな精神で挑むことが次の一歩へとつながります。
4. 釣り餌を使わない
目の前に食べ物をちらつかせて誘導するのは、結果的に犬の行った行動が「食べ物を追って食べた」事になり、実際に挑戦した行動が記憶に残らなくなります。餌で釣らずに動物に行動をとってもらう方法はクリッカートレーニングが有効です。詳しくはセミナーをご覧ください。
5. 犬の意思を尊重する(犬の拒否権)
1項目目で説明したように、ドッグパルクールは犬主導のスポーツなので、犬が拒否をした場合はその意思を尊重しなくてはなりません。ただ、拒否されたので回避するのではなく、かならず「何故拒否したのか?」を観察し、見つけ出し、次の挑戦に反映させてください。
6. 1回のトレーニングは短時間で
ドッグパルクールを楽しみながらお散歩をするのは時間を忘れるほど楽しいものです。
しかし、何かを新しい挑戦をするためにトレーニングを取り込むならば、それは必ず短時間で終わらせるようにしましょう。長時間の練習は、集中力を欠き失敗を誘発します。一回のトレーニングは3~10分程度に収め、続けて練習したい時は(犬もまだまだ余裕で集中できそうなら)二回目、三回目とセッションを区切って練習しましょう。
7. 必ず成功して終わる
次回に繋げる為にも、挑戦はかならなず成功して終わらせるようにしましょう。その日の練習したことが高度すぎて失敗してしまったなら、レベルを落としてできる事を成功させて終わらせるのが継続のもととなります。
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